神の卵を授かりし鳥
バイクから降り、彼に私の名刺を手渡した。

「困ったことがあったら、いつでも電話してきなさい。どんなことでも君の助けになってあげよう」

「ありがとう。あんた大学の教授さんなんだ。偉いんだな」

「偉くはないが、頼りにはなるはずだ」

「なあ、これから教授さんが何にエサを与えるか知らないけど、オムツだけは前もって履いとけよ。…始まったら止まらないから」

「そうするよ。君の名前を教えてくれないか?」

「滝澤寛貴。そんじゃ教授さん」

バイクで走り出す彼に軽く手を振る私。そしてその姿が見えなくなったのを確認し、娘さんの待つ場所に足を向けた。

走って、走って、走ってる途中、なぜたか叫びだしたくなる私…。

「キャッホホホーイ!」

何だろうか?この胸の奥から込み上げてくる男魂は?もしかして…ドーピング効果なのか?これは素晴らしいぞ!

「ドーピング最高ー!」

走り続けた先に、朽木にもたれかかる弱ったヒナ娘がいた!どうしようかな?どうしてくれようか!想像するだけでメチャクチャ楽しくなるぜ!
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