ヤサオトコ
「僕がストリップを・・・」
栗崎が、信じられないという顔をした。
「うんちまみれになっていたのか。路上で騒いでいたりして」、
「その上、シャワーまでしてもらったのですか・・・」
「野乃絵さんまで僕の裸を・・・」
栗崎は恥ずかしさの余り絶句した。
記憶は、全く無かった。
栗崎は着替えを済ませると、逃げるように房江の家を出た。そして、そのまま会社へと向った。
憂鬱な憂鬱な金曜日。
栗崎は会社を休みたかった。
だが、100年に一度という不況下。
会社を休めば、仕事を失う事にも成りかねない。
失業すれば、就職するのは困難極まりない。
この情勢を考えれば、休む事は無謀と言える。
栗崎は泣きの涙で、出勤する事にした。