ヤサオトコ
栗崎は渋々会社に出る事にした。
重い足を引き摺って歩いていると、またまた栗崎のお腹から雷が鳴り出した。
ゴロゴロゴロ・・・。
グルグルグル・・・。
「痛たたた・・・。畜生!今日は昨日より早いじゃないか」
栗崎が悲壮な声を上げた。
「昨日は駅のホームだったのに。今日は駅の大分手前だ。くそっ!」
駅まで歩けば5分は優に掛かる。
栗崎は辺りを眺め回した。
公衆トイレらしき物は辺りには無い。
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