ヤサオトコ

 (どうしょう)
 (我慢するしかないか)


 栗崎は泣きそうな顔で必死に考えた。


 (我慢なんか出来そうに無い)
 (駅の公衆トイレまで、到底もたないぞ)



 (ピンチ!)
 (大ピンチ!)


 (ああ、洩れそう・・・)



 (限界だ・・・)



 栗崎は足を交差して必死で我慢をした。



 「ううう、爆発する~」
 「もう駄目だ」


 その時、突然たこ焼き屋『好かん蛸』が、目の中に飛び込んで来た。






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