ヤサオトコ
ふらふらと足の向くままに、栗崎はネットカフェ『自遊人』へ。
『自遊人』は午後11時を過ぎていたが、雑多な人達で賑わっていた。
栗崎はフロントで受付を済ませ、ソファーブースに入った。
この小さな部屋は、インターネット、TV,DVDが自由に楽しめる。
が、栗崎は、ただ眠りたかった。
ソファーで横になる前に、栗崎は受付でタオルを購入し、シャワーロームへ。
シャワールームには、先客がいた。
「仕方がない。待つか」
栗崎はドアの前で、先客が出るのを待つ事にした。
5分程待っていると、内部の方からけたたましい声がした。
火事だ!
火事だぞ!
声の方に栗崎が目を向けると、白い煙がもくもくと上がっている。
「やばい」
栗崎はタオルで口を覆うと、急いで逃げようとした。