ヤサオトコ

 ふらふらと足の向くままに、栗崎はネットカフェ『自遊人』へ。


 『自遊人』は午後11時を過ぎていたが、雑多な人達で賑わっていた。
 栗崎はフロントで受付を済ませ、ソファーブースに入った。


 この小さな部屋は、インターネット、TV,DVDが自由に楽しめる。
 が、栗崎は、ただ眠りたかった。


 ソファーで横になる前に、栗崎は受付でタオルを購入し、シャワーロームへ。

 シャワールームには、先客がいた。

 「仕方がない。待つか」

 栗崎はドアの前で、先客が出るのを待つ事にした。
 5分程待っていると、内部の方からけたたましい声がした。



 火事だ!


 火事だぞ!



 声の方に栗崎が目を向けると、白い煙がもくもくと上がっている。


 「やばい」


 栗崎はタオルで口を覆うと、急いで逃げようとした。







< 120 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop