ヤサオトコ

 運良く店が開いている。
 栗崎は猛然とたこ焼き屋の中に突進した。



 「ト・ト・トイレを・・・」



 店に入ると、栗崎は急いで目を左右に動かした。
 店の奥にトイレらしき物がある。


 栗崎は物凄い顔をしてトイレの中に突っ込んで行った。



 バ・タ~ン。



 2階で拭き掃除していた店主の池見房江は驚いた。
 1階から大きな音がしたからである。


 「何や、あの音は」


 房江は嫌な予感がした。







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