ヤサオトコ
昼休み。
総務課の吉崎緑が、栗崎の所に訪れた。
「栗崎さん、今日が最後ですか」
「ええ」
「どうしても辞めるのですか。私、悲しくて、悲しくて」
「・・・」
「辞めちゃ嫌。絶対に嫌。うっうううう、うっうううう」
緑は涙をぽろぽろ流し始めた。
田原は緑の泣く姿が、見ていられなくなった。
「吉崎さん、僕が付いてるから大丈夫や。泣くのは、お止め」
田崎は緑に近付くと、優しく、優しく慰めた。
「ざけんな。てめえがいびるから、こうなったんだろう。畜生!ぶっ殺してやる」
めそめそ泣いていた緑が、いきなり豹変をした。