ヤサオトコ
栗崎は生活が変わっても、頑なに店を手伝う事はしなかった。
これから先、どう生きるか。
失業保険を貰い終える時までに、栗崎は結論を出すつもりでいた。
房江は腫れ物を触るように、栗崎を扱っていた。それで、その事については、静観していた。
土曜日。
栗崎はいつものように、二階でパソコンを見ていた。
そこへ、野乃絵が現れた。
野乃絵は土日が休日。
「パパ、動物園に連れて行って」
野乃絵がそばに来て、動物園に連れて行くように栗崎にせがんだ。