ヤサオトコ

 アフリカサバンナ、アジアの熱帯雨林・・・。


 「パパと腕を組みた~い。パパの子供だから、いいでしょう」


 仕方なく栗崎は、野乃絵と腕を組み園内を散策した。
 自然の中の動物たちが笑っているようで、栗崎は照れ臭かった。


 ざっと、園内を廻ると、二人はベンチに座り弁当を頬張った。


 「動物園もほぼ見て廻ったし、これでパパの役目も終了だな」


 栗崎がほっとした顔で呟いた。


 「駄目よ。これからよ」
 「これから?」


 「そう、これから別の動物園に行くのよ」
 「別の動物園?」




 「大人の動物園よ」
 「大人の動物園?」




 「そう、そこでは、私たちが動物になるの」
 「ええっ」


 栗崎は、野乃絵の言葉にあっと驚いた。







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