ヤサオトコ
 「そんなに可笑しいですか」


 栗崎が、思わず房江の顔を見た。


 「あっ、ご免やで。あんまり可笑しかったもんで」
 「おむつをするって、案外難しいものですね」


 「これは、昔ながらのタイプやからな」


 「うまく行かないのですが」
 「ぶかぶかやな。これでは、初めからやり直さんとあかんな」


 房江はおむつを一からやり直す事にした。



 バリッ。

 バリバリ・・・。



 房江はワイドテープを外した。


 「ご免やで。やり直す時に、大事な物が見えるかもわからへんけど、ええか」
 「仕方ないです」


 栗崎が腹をくくった。


(初対面の人に大事な物を見られるなんて・・・)


 恥ずかしさの余り、栗崎は赤面した。






 
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