ヤサオトコ
「今日から安心して眠れるわ」
郁がぽつりと言った。
郁が寝袋の中に、すぽっと納まった。
晃司もダンボールのベッドに、仰向けに寝転んだ。
その夜、二人は横になって見詰め合いながらいろんな事を語り合った。そして、明け方に眠りに就いた。
「晃司」
「晃司。もう朝よ」
郁が栗崎の肩を揺すった。
朝方近く栗崎は、睡魔に襲われるまま眠りの中へ。
栗崎は、郁の呼ぶ声で目を覚ました。
「もう朝か」
目を薄めに開けて、栗崎が大きな伸びをした。