ヤサオトコ
階段を急ぎ足で1階へ。
清掃は、まだ来ていないようだ。
「これからどこへ行くの」
「この荷物を置きに、とりあえず公園に行こう。荷物を隠してから、朝食を手配するから」
郁がこれから先の予定を栗崎に説明した。
郁が靱公園に向って歩を進めた。
郁は公園の中を進むと、こんもりと木が茂った所で立ち止まった。そして、茂みの中を入って行った。
「ここよ」
郁が、木の下の枯葉を手で払った。すると、小さなスコップが出て来た。
そのスコップを郁が手に取った。
木のすぐ前辺りに郁がしゃがみ込んだ。そして、スコップで枯葉を払い終えると、土を掘り始めた。