ヤサオトコ

 「荷物も無くなった所で、朝食でも調達に行きますか」
 「朝食の調達。いったいどこに行くつもり」


 「ついてくれば、わかるわ」


 郁が目的地に向って、さっさと歩き始めた。
 栗崎は仕方なく郁の後に従った。


 二人は靱公園から歩いて堂島地下街へ。
 まだ、時間も早いせいか、開店している店もまばら。


 郁は、開店している店には目もくれず、まっすぐにパン屋さんへ。
 馴染みの店員を見つけると、郁が店員に声を掛けた。


 「いつものある」
 「ああ、あるよ」


 店員が笑みを浮かべながら答えた。


 郁が、ジーンズのポケットから小銭を取り出して店員に渡した。


 「ありがとう」


 郁が紙の袋を店員から受け取った。







 
< 253 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop