ヤサオトコ

 「いいえ~。あっ、そうそう。紙おむつは、パンツ式を買ったらええわ」


 房江が思い出したように一言。

 「パンツ式?」
 「ドラッグストアに売ってるわ。それやったら穿くだけでOK。ほんまに簡単や。合せて尿とりパッドも買っとき」


 「・・・」
 「下痢が続いているみたいやから、そうしといたら安心やで」


 「わかりました。そうします。ご親切を感謝します。また、お礼に上がりますので」


 栗崎が房江に頭を下げた。
 房江は栗崎の後ろ姿を、小さくなるまで見送っていた。


 「せやけど、イケメンやったな」
 「女形にしたら、きっと色っぽいやろな」


 「イケメンのおむつ姿、たまらんなあ」


 「また、お礼に来るやて。楽しみやなあ」



 房江は、いつまでもにやにやしながら独り言を呟いていた。







 

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