ヤサオトコ

 「いいわよ。何が聞きたいの」
 「なぜ、二日も続けてここに来られたのですか」


 栗崎は、二日続けて来店した冴の目的が知りたかった。




 「うふふ。唾を付ける為よ」
 「唾を付ける?」



 栗崎は、冴の言っている意味が良く摑めなかった。


 「あなたほどの人なら、誰でも自分のものにしたくなるはずよ。人に取られない為には、速攻でこってりと唾を付けないとね。うふふふ~。そうでしょう」


 冴が不気味な笑みを浮かべた。


 「そんなあ」


 栗崎は冴の言う事が冗談なのか、本気なのか、良く摑めなかった。






 
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