ヤサオトコ
「本気よ」
冴が栗崎の心を読んだのか、本気という言葉に力を込めた。
「私は物凄く忙しいのよ。その私が貴重な時間を割いて、しかも目が飛び出るほど高いお金を払って、どうして毎日ここへ通っていると思う?」
冴が身を乗り出した。
「・・・」
「あなたに興味を持ったからよ。と、言っても、異性じゃなく、共同経営者としてのあなたにね」
「なぜ、ホストの僕なのですか」
栗崎が内に生ずる疑問を、正直に冴に聞きただした。