ヤサオトコ


 ぷははは・・・。



 ザザざーーー。



 「ああ、苦しかった。晃司。見たけりゃ、見せてやる。めん玉見開いて見ろぃ」


 湯船に潜っていた郁が、水しぶきを上げて、行き成り仁王立ちになった。


 「どうだ」
 「めん玉を見開いたか」


 郁は、もうやけくそ。


 「えええっ」
 「嘘っ!」
 「ぺぺ、ぺったんこ!?」


 栗崎は郁のお腹をまじまじと見て、自分の目を疑ってしまった。郁のお腹が大きく膨らんでいると思ったから。
 予想に反して、郁のお腹はぺったんこ。少しの膨らみも無かった。







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