ヤサオトコ

 昨日の昼下がり。
 前方に栗崎を見掛けたのだ。


 (ラッキー!)


 (間違い無い。あの人だ)


 絢奈は心が浮き立った。
 栗崎は具合でも悪いのか、前屈みになって走っていた。



 運命的な出会い。



 信号が赤に変わる寸前、絢奈は故意に栗崎にぶつかった。


 第2幕目までは首尾上々。
 3幕目からは、どう展開するか。


 絢奈はこれからの展開を思案していた。


 その日、絢奈は早く帰宅をした。
 そして、栗崎からの電話を待っていた。





 
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