ヤサオトコ
「お嫌ですか」
「嫌じゃないですけど」
「では、決まりね。私、栗崎さんがどんな料理作って下さるのか楽しみ」
「・・・」
「栗崎さんはどこにお住まいですか」
「尼崎の出屋敷です」
「じゃ、今週の金曜日、私がそちらにお伺いします」
絢奈が積極的に約束の日を取り決めた。
「えっ。あっ、はい」
「6時30分に待ち合わせしましょうか。どこがいいですか」
「・・・阪神出屋敷駅の改札口でもいいですか。わかりますか」
「梅田駅で聞きますから、わかると思います。では、手料理楽しみにしていますわ・・・」
「・・・」
栗崎は、次の言葉をなかなか発する事が出来なかった。