ヤサオトコ


 「お嫌ですか」
 「嫌じゃないですけど」


 「では、決まりね。私、栗崎さんがどんな料理作って下さるのか楽しみ」
 「・・・」


 「栗崎さんはどこにお住まいですか」
 「尼崎の出屋敷です」


 「じゃ、今週の金曜日、私がそちらにお伺いします」


 絢奈が積極的に約束の日を取り決めた。


 「えっ。あっ、はい」


 「6時30分に待ち合わせしましょうか。どこがいいですか」
 「・・・阪神出屋敷駅の改札口でもいいですか。わかりますか」


 「梅田駅で聞きますから、わかると思います。では、手料理楽しみにしていますわ・・・」
 「・・・」


 栗崎は、次の言葉をなかなか発する事が出来なかった。







< 52 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop