ヤサオトコ

 「女性がなんで助成になるのや」


  田原はミスを大目に見ない。


 「単なる変換ミスです」
 「単なるミス?こんな大きな間違いをしでかしてか」


 「すみません」
 「そうやったんか。お前、わしに恥を掻かせたいねんやろ」


 「そんな・・・」
 「そんなも、こんなも無いわ」


 田原が執拗に栗崎をいびり始めた。


 (部下をいじめて、そんなに面白いのか)


 (サディストの変態野郎!)



 (痛たたた。畜生!また、お腹が痛くなり出した)


 「課長、ト、トイレに行かせてもらいます」


 そう言うと、栗崎はお腹を押さえながら一目散に走り出した。






< 56 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop