彼は人魚姫!
「なんかよく分かんないけど…。薫も元気そうで良かった」
少し冷たくなり始めた風が、髪の間をすり抜けて行く。
秋の…匂いがした。
風を受ける薫の整った横顔は、眩しい夏にも癒しの秋にも映える。
『絵になる』ってこういう事かな?って思ったりする。
「あのさ、この間の返事なんだけど」
キラキラ光る海を見つめたまま、薫が思いきったように切り出した。
この話題が来るのは分かってたけど、もうなんだ。
もうちょっと世間話してからでも良かったんだけど。
いやいや…、長引けば心臓が持たないかもしれない。
答え……出てないよ。
「うん…」
どうしよう。まだ考え中って正直に言うべきか。
ううん、答えは出てるはず。
ただ、まだ見極めが出来てない。
何でも後回しにするのがあたしの悪い癖。
きちんと答えを用意しておくべきだったのに。
時間はあった。
「あの…ね、」
「あれさ、返事、もう少し後にして欲しいんだ」
少し冷たくなり始めた風が、髪の間をすり抜けて行く。
秋の…匂いがした。
風を受ける薫の整った横顔は、眩しい夏にも癒しの秋にも映える。
『絵になる』ってこういう事かな?って思ったりする。
「あのさ、この間の返事なんだけど」
キラキラ光る海を見つめたまま、薫が思いきったように切り出した。
この話題が来るのは分かってたけど、もうなんだ。
もうちょっと世間話してからでも良かったんだけど。
いやいや…、長引けば心臓が持たないかもしれない。
答え……出てないよ。
「うん…」
どうしよう。まだ考え中って正直に言うべきか。
ううん、答えは出てるはず。
ただ、まだ見極めが出来てない。
何でも後回しにするのがあたしの悪い癖。
きちんと答えを用意しておくべきだったのに。
時間はあった。
「あの…ね、」
「あれさ、返事、もう少し後にして欲しいんだ」