STAR QUEST
「仲間、ですか…」

あたしは言葉を失った。

ライトさんも、やっぱりそう言うんだ。

あのレズさんと同じように。

「…仲間って似る物なんですね」

「は?」

「…と言ってもあたしは、決して仲間を作る気は無いんですけど」

「ちょ、バンリちゃん?」

「でも…あたしは認めない。

…全てが、全て仲間を作る事が正しいってあたしは思いません」

「…そう」

今度はライトさんが言葉を失っていた。

「ライトさん?」

まあ、想定内だったからあたしは気にせず、ライトさんに話しかけた。

「…すみません。別にライトさんの気を悪くしようとは…」

「…ニーヤ」

だけど返って来た返事は意味不明な言葉だった。

「…は?」

「似てるわね」

…ライトさん?…なんか、様子がおかしい。

「…教室の戻りましょう。先、行ってるわね」

ライトさんはあたしに背を向け、ささくさに去って行った。


…ニーヤ……名前?

気のせいだろうか、どこかで…似た名前を聞いた気がする。

…気のせい?だよね。


この時のあたしは、まだこの名前の意味のを知らなかった。
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