STAR QUEST
あたしの、兎の形をした式神の“兎ニー(トニー)”はこれをやると凄い喜ぶ。
そりゃあもう、幸せそうなくらいに。
だから、試してみようと思ったんだけど…こりゃあ効果抜群だ。
まだ頭を撫でてあげている奴は、さっきの殺気はまるで嘘のように消えていて、見れば分かるほどかなり上機嫌だった。
ふっ、ふっ、ふっ…あたしの手にかかれば、こんな子供なんて…
ん。
その時、あたしはようやく自分がしている事に気が付いた。
「………」
「…ん?どうし…」
「ひっ」
「え」
「ぎゃあああああああああああああああ!!」
バチーーーーーーーーィン!!
「ぐふぉおおおおおっ」
そして気が付けばあたしの手は、コイツに平手撃ちを喰らわせていた。
「ニ、ニーヤ!!」
だけど、そんな事どうでも良くて、兎に角あたしは、
「お手洗い、お手洗い!!」
人を気安く触ってしまった自分の手をどうにかする事に頭が一杯だった。
