紅蓮の鬼
「で、こっから真面目な話」
ワタシが食べ終わった後、楓太が口角を上げて言った。
「……求婚なら断るぞ」
「ばっ!!!ちげーよっ!!!」
冗談で言ったつもりだったのに、楓太は顔を真っ赤にして立ち上がった。
そしてハッと我に返った彼が、コホンと咳をして座る。
フンっと息を吐いて、真剣な顔をした。
「まだ喉渇くんだろ?」
楓太はそう言いながら、手のひらに爪で大きく×印を書く。
書かれた場所から血が溢れ出て、瞬く間に彼の手を赤く染めた。
「試しに飲んでみて」
楓太はワタシに血を差し出した。