紅蓮の鬼



ワタシがそれを飲むと、不思議なことに喉の渇きは潤った。


「…解せん……」


ワタシは眉を顰めた。


――血を欲するのはヴァンパイアだ


なのに何故、鬼であるワタシが彼らのようになっているのだろう。


「知らない感じがするから言っておく」


白いタオルで手を拭いている楓太が言った。


彼は「まぁ…これを知ったからといって、どうとなる訳じゃないけど」と付け足す。





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