紅蓮の鬼


女はそれから動かなくなった。


――マジでなんなんだ


そんな彼女を見てふと気づいた。


さっき、俺と目線が同じだったのはあの女がこのテーブルに立っていたからだ。


なんて思っていると、ふと自分が冷静になったことに気づく。


まぁ、それは置いといて。


――つーか、なんで淋と瓜二つがこんなとこに


「!」


なんて暢気に考えていると、昔、淋と野宿をした時に彼女が出したオニビが俺の方に飛んできた。


俺はそれをかわして、丁度、近くにあった長いロウソクを手に取り野球でバットを振るようにスイングする。


「あっつ!」


融けたろうが指に当たった。


ついた手の方をブンブン振りながら、ロウソクに当たって軌道を変えたオニビの行く先を見る。


それはさっき俺が殴った女の所へ、ボトリと落ちて、女ごと燃えた。


俺は妙な気配を感じてドアの方を見る。


そこには、さっきの女と全く同じ人が三人立っていた。


――え、四つ子!!?


なんて思ったのは一瞬だけ。


俺は淋がある仮定を言っていたことを思い出した。


「……はっ」


―――――おそらく奴らは進化した科学技術で、そいつから奪った体の一部からそいつのコピーを創りだす。


もしかしたら、そのコピーを増殖、強化させることも簡単にやってのけてしまうかもしれない―――――


「全く……ご名答だよ、姐サン」


苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、呟いた。




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