Raindrop~Mikoto side

次の日、徹夜で編曲し直したおかげで寝不足の目を擦りながら、コンビニで譜面をコピーしてから橘邸へ向かった。

大きな門の前で深呼吸をして、「よし」と頷く。

今日は大丈夫。

昨日の涙はもうあの教会に置いてきたのだから。



和音くんの執事、西坂さんに案内されていつものレッスン室へ行くと、三兄妹が揃って私を待っていた。

「おはよう」

「おはようございます」

軽く挨拶を交わして、ソファから立ち上がった3人を見渡すと、なんだか、違和感。

拓斗くんには目があった途端に俯かれてしまうし、花音ちゃんにはなんだかじっと見つめられている。

和音くんからも視線を感じるけれど……和音くんの理由はわかる。昨日散々迷惑をかけたから。

でも、拓斗くんと花音ちゃんはどうしてだろう。

あ……まさか、和音くんから勇人さんとのやり取りや泣いてしまったことを聞かせれたのかしら。

ま、まあ、それはそれで仕方ない。事実なのだから。

とりあえず気持ちを切り替えて、レッスンを始めることにする。

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