Raindrop~Mikoto side
コピーしてきたばかりの譜面をそれぞれ渡し、パート分けを発表する。

拓斗くんにはチェロを担当してもらって、和音くんと花音ちゃんでヴァイオリンを弾いてもらう。

残ったヴィオラは私が担当。

一番楽しんで欲しい和音くんには主旋律を担当してもらいたかったし、慣れないチェロは花音ちゃんよりも拓斗くんの方が良いかと思ってのパート分けだった。

でもたぶん、これがベストじゃないかと思う。

彼らの性質の違いを見てきて、私なりに分析した結果なのだけれど。


みんなで椅子を用意し、譜面台を置き、演奏の準備を整える。

軽くパート練習をしたあとに、さっそく合わせてみることにした。


──上手くいきますように


そう祈りながら、弓を構え、みんなと視線を交わし合い。

すうっと息を吸い込んで、『雨』を奏で始めた。


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