Raindrop~Mikoto side
「力を入れすぎないようにね。リラックスして、楽しんで」
そうアドバイスをして、ようやく弟妹の“足音”に気を使うようになったみたい。
花音ちゃんの楽しそうに弾く姿と、それを見て微笑む拓斗くんを見る和音くんの音が、少しずつ穏やかになって、手を──音を、繋いでくれるようになった。
チラリ、と和音くんを見る。
一度目よりもずっと、表情が柔らかくなっている。
私たちの音が透明な水滴となって、重なり合って、美しく跳ねていく……。
次第に重なっていく音にハッとさせられる。
音に飲み込まれる。その感覚に鳥肌が立った。
物凄いシンクロ率。いや、シンパシーと言った方がいいのか。
和音くんが合わせてくれたことによって、人も、楽器も、部屋も、共鳴している。
兄弟だから?
想像以上に響きあう音に、部外者の私まで部屋の中に渦巻く音の洪水に強く引き込まれていく。
凄い、としか言い様がない。
大学で一緒に演っている人たちの方が、技術的には上のはずなのに。彼らと演奏していてもこんな風に圧倒されたことはない。
そうアドバイスをして、ようやく弟妹の“足音”に気を使うようになったみたい。
花音ちゃんの楽しそうに弾く姿と、それを見て微笑む拓斗くんを見る和音くんの音が、少しずつ穏やかになって、手を──音を、繋いでくれるようになった。
チラリ、と和音くんを見る。
一度目よりもずっと、表情が柔らかくなっている。
私たちの音が透明な水滴となって、重なり合って、美しく跳ねていく……。
次第に重なっていく音にハッとさせられる。
音に飲み込まれる。その感覚に鳥肌が立った。
物凄いシンクロ率。いや、シンパシーと言った方がいいのか。
和音くんが合わせてくれたことによって、人も、楽器も、部屋も、共鳴している。
兄弟だから?
想像以上に響きあう音に、部外者の私まで部屋の中に渦巻く音の洪水に強く引き込まれていく。
凄い、としか言い様がない。
大学で一緒に演っている人たちの方が、技術的には上のはずなのに。彼らと演奏していてもこんな風に圧倒されたことはない。