恋の行方〜甘い約束〜
しばらくブランコを漕いでた花梨も気が済んだのか、俺と同じようにブランコに腰掛けるだけになる。






『純君。私これからは、もっと純君に頼ってもいいかなぁ?』





「…え?」





『今までは、こんな些細な事で純君頼ったら困るかなとか、迷惑かも、とか。

いっぱいそんな事考えてたんだけどね……

それで純君を悲しませてるのかもってわかって来て…
だから…頼ってもいいかな?
迷惑な事の時はその時言って?』






「そんなの…いいに決まってるじゃないか。

そうしようって約束もしたんだよ?」





『うん…そうだったね。

今度からはちゃんと守るから。

約束するね。』





「絶対だよ?」





そう言って小指を出した俺に…





何故だか残念そうな笑みを一瞬浮かべてから小指を絡めてくれた。



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