お前は俺がもらう


「で、こひょくろひゃみが
一流圭だ」

名前は、頑張って言おうとしたのね…

でも、そんなに殴らなくても…

「で、あんたそこどうしたの?」

「しつけぇな
なんでもねぇよ」

「わ、私…です」

三人は、私に目をやる。

「すみません…」

「ぷっ!
捺衣ちゃんに叩かれるなんて
これで二度目じゃない」

「二度…目」

「楊さんに一度」

小さく悠史は私に耳打ちする。

「悠史、てめぇなに余計なこと
べらべらと喋ってやがる」

「い、言ってねぇよ
なぁ、えーと…捺衣ちゃん?」

「白河捺衣です…」

「ふふ、大分喋れるように
なったわね

今日は、もう寝ましょ
捺衣ちゃん、この部屋自由に
使っていいから」

「おい」

「おやすみ
捺衣ちゃん」

「あんたは、悠史たちの
どちらかにいってねなさいよ」

「わーたよ!」

チッと舌打ちをする結耶。

結耶は、背も高くて
切れ長の目に長い睫毛。

ふわりとした髪型をして
少しワックスで固めていて
それはもうかっこよすぎて
後ろ姿だけど私は、見とれてしまった。

ピアスも左に3つと右に2つ。
何れも銀や黒のピアスをつけていた。

ズボンは、腰パンで
中性的な顔立ちをしていた。

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