お前は俺がもらう
次の日の朝私は、みんなよりも
早く目が覚めた。
目を開けると
「!
結耶!?」
が、寝ていたのだ。
どうして結耶がいるの?
そうだ、私、昨日嫌な夢みて
私を心配して来てくれたんだ。
結耶を起こさないよう
ゆっくりとベットから離れた。
カーテンを開けて
眩しい光に照らされる。
外は、こんなにも気持ちいいのに
私の心は暗い。
心の底から笑ってみたいよ…
急に寂しさと悲しさが伝わって
カーテンを閉める。
力が抜けたかのように
私は、座り込んだ。
自分の体を包み込んで
寂しさから溢れる涙と一緒に。