お前は俺がもらう
朝食を済ませて、私たちは
同じ部屋にいる。
「ってぇな!」
「うるさいわね!
消毒してあげてるんだから有り難く思いなさい」
「てめぇ、女のくせな
殴りやがって」
「元レディースだからねぇ」
「え?レディース?」
「そうだ!捺衣ちゃんにまだ
話してなかったわよね。
私は、元レディースに入ってたの。
で、この子達は族に入ってて
今は大人しいほうよ
前なんてね、戦争ばかり
おこしてたんだから
でもまぁ、今じゃちょっとは
真面目になったんじゃないかしら?」
「俺たちにびびって来ないだけだよ
俺たちがトップなんだから
抜かせるわけないっしょ」
知らないことばかり話し出す二人。
レディースに族って
不良に関わってることだよね?
それなのに私といるの?
私が少し怖がってるのがわかったのか
結耶は、私をみる。
「楊、捺衣みてあげて
あのままの格好でいると
風邪引くだろ」
「はいはい。
捺衣ちゃんこっちにおいで」
「はい…」
私は、楊さんのそばまで行き
座り消毒や包帯を巻いてくれた。