お前は俺がもらう
タクシーを乗っているときも
私の震えは止まらず
早くついてと願うしかなかった。
楊さんは、私の背中を
ゆっくり擦りながら
大丈夫、大丈夫って言ってくれた。
家につくと、
圭さんや悠史が
おかえりといって
出向いてくれたけど
何も言えなかった。
「捺衣ちゃん?
どうしたの?」
私の様子に気付いた悠史が心配そうに
顔を除き混む。
でも、怖くて
私は、洗面所に駆け寄った。
「捺衣ちゃん!」
「悠史、結耶は?」
「結耶なら、部屋に」
結耶は部屋から
出てきて私たちをみる。
でも、私がいないことに
気付いた結耶が
口を出す。
「捺衣は?」
楊さんを睨むように言う結耶。