お前は俺がもらう


「結耶怖がられてんじゃん」

ふいに言う赤髪の男。

結耶は、赤髪の男に軽くにらむと
赤髪の男は、口を抑える。

「や…いやっ!!」

結耶の頬をバチン!と鋭い音が部屋中に
響き渡った。

「あわ、あわわわ」

「やるじゃん
結耶殴られたことも叩かれたのも
楊だけだったのに
知らない女に叩かれるの初めてじゃん」

「ヤバイよっ
これむっちゃヤバイよ!?
これ、絶対俺にくるっ」

赤髪の男は、慌てて部屋から
出ていこうとしたとき、
おい、待てよ。どこいく気だ?と止められた。

ビクつきながら、ゆっくり振り返る赤髪の男。

「ゆ、結耶?」

結耶と赤髪の男は、部屋を出ていき
何処かに行ってしまった。

「お待たせ!
あれ?結耶と悠史は?」

「さぁ?」

黒髪の人は、ドアを閉めて
ローカでまつ。

「ふふ、今から手当てするから
服いいかしら?

大丈夫よ!
かわりなら私の服いくらでも
貸すから!」

わたしは、コクリと頷いた。
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