ヤンキー少女は純情ちゃん!



「…藍都さんって何気ひどいですよね」


苦笑しながらそう言ったのは隆斗。


「あれー?隆斗と雅輝も来てる。いらっしゃーい」


「……うん」


そう言った隆斗も無言の雅輝も心なしか疲れて見える。


そんなことをぼんやり考えてると後ろからどす黒いオーラが……


「……あんたさっさと楓から離れろよ」


「えー。智くんのいけずー」


いけずて(笑)


そう言いながらもあたしから離れていく。


……で相変わらず慎弥は寝てるのね。


あたしは慎弥のところに行き、慎弥を起こそうと試みた。


「慎弥ぁ~。おーきーろー!」


そんなあたしを見ていきなり慌てだした青鬼のみんな。


「か、楓ちゃん!寝起きの慎弥に近づいては──…「んー…楓?」」


「あ。慎弥起きた?」


すると慎弥は何を思ったのかあたしの腕を引っ張り。



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