ヤンキー少女は純情ちゃん!
「……うん?知ってるよ?男じゃないなら何なんだよ。オカマか?」
何当たり前のこと言ってんだよ、と思っていると慎弥は呆れたようにため息をついた。
「そうじゃなくて………、」
「………っ!」
気付いたら視界が反転していて、見えているのは慎弥と天井だけ。
慎弥はあたしを押し倒し、馬乗りになってる状態だ。
慣れていないことをされ一気に顔に熱が集まるのを感じた。
「ちょ……っ!慎弥どいてよ!」
「無理」
即答をした慎弥はいつもの眠そうな慎弥ではなかった。
上手に説明出来ないけど、こう大人っぽいというか…
いつもと違う慎弥を見て、不覚にも心臓が飛び跳ねた。
「慎弥……っ。おねが……」
自分でもびっくりするくらい小さくてか細い声しか出なかった。