ヤンキー少女は純情ちゃん!
「こ、子供って2コしか変わんないじゃん」
目が合ってもっと恥ずかしくなり慌てて下を向いた。
「……目ぇ真っ赤…。…子供っつうのはそういう意味じゃなくて、楓って妙に大人びてるっていうか。高1って高校生なりたてだし、もうちょいあどけなさが残ってると思うんだよな…」
いつもより饒舌な慎弥が新鮮っていうか逆にあり得なさ過ぎて少しの間思考が停止した気がした。
「……おーい」
そんなあたしを不審に思ったのか慎弥があたしの目の前で手をひらひらさせてる。
「………ん?なーに?」
平然を装って返事してみたものの、内心心臓がバクバクいってるのがばれないかひやひやした。
「……ボーっとしすぎだろ。…つーか何でこの部屋来たんだっけ?」
慎弥が寝たいからと言ったからこの部屋に来たのに忘れるなんておかしな話だと思う。