ヤンキー少女は純情ちゃん!
ていうか悠うるさ。
ぎゃんぎゃん騒いでる悠はほっといてさっき殴った聖を見てみた。
すでに復活してケロッとしている。
「……復活はやっ!」
驚いて飛び退いてしまうくらい復活が早い聖はあたしと同い年のサッカー部……らしい。
だから無駄に体力が多いんだ、とこの間自慢してたのを思い出した。
体力とこのタフさは関係あるか分からないけどちょっと、本当にちょーっとだけ羨ましい気がする。
「運動不足の楓と一緒にすんなよ。なんたって俺はサッカー……「部だからでしょ。何回も聞いたよ、それ」」
聖はあたしに遮られたのがショックだったらしく少ししょげてる。
後ろは後ろで
「楓無視!?無視すんなよ。かーえーでー!!」
「うるさい」
うるさ過ぎて鬱陶しいからばっさり悠の話を切断した。
こっちもしょげだしてめんどくさくなってきた。
「……はぁー…千春、智、祥2階に行こうか」
こういうときはほっとくことが一番だから悠と聖をスルーした。
「「放置とかやめいっ!」」
うるさい2人をほって2階に4人で上がっていった。