ヤンキー少女は純情ちゃん!
「あ、藍都 …っ!」
離れてほしくて藍都の胸をぐぐーっと押したけど、ここはやっぱり男。
あたしなんかの力じゃ全く動かない。
それに藍都はすでに上半身裸で肌と肌が触れる範囲が広いし、密着度が高い。
動かないのは分かっていながら、でもやっぱり離れてほしいからぎゅうぎゅう押してると助け船を出してくれた人物がいた。
「藍都よー、楓こういうの慣れてねぇんだって。離してやって」
悠はあたしがピンチのときはほとんど助けてくれる。
千春はおもしろがって見てるだけだし、智はめんどくさいから助けてくれない。
祥はたまに助けてくれるけどタイミング悪くあたしがピンチのときはほとんどいない。
「てかさー……楓水着エロ──「黙りやがれ、変態ヤロー!」」
見直したあたしがバカだった!
水着エロいとか知ってるわ!
だから早くパーカー着たいのに…っ!
パーカーを着ようとするとひょいっと智の手によって取り上げられてしまった。
「……っ!返せ!」
「無理。そのままでいろよ、せっかく俺が選んでやったんだから」