ヤンキー少女は純情ちゃん!
3人の周りだけバチバチ火花が散ってるようだ。
「………あのぉ…楓、追いかけなくていいんですか?」
その火花の中に入るという危険な道に通ったのはチャレンジャー雅輝。
雅輝はこんなところでしょうもない言い合いを聞いてるより楓が心配で仕方ないらしい。
「………俺探してくるわ」
雅輝の言葉で思い出したように動き出したのは智で、智を始めとしてみんなぞろぞろ動き出した。
「…僕も心配だし探してこよーっと」
「………藍都。俺も行く」
「慎弥が自分から動くなんて珍しいね?」
「………別に」
「ちょ、ちょーっと待ったぁ!」
いきなり大声を出した悠の声でびっくりして肩が少し上がった。
「……悠うるさい…」
「あ、ごめん。──…じゃなくて!全員一緒に探しても意味ないでしょ!手分けするだろ、普通」
「…悠にしては珍しくいいこと言うじゃん?」
「なに、その悠にしては、って。全然嬉しくないんですけど」
膨れっ面の悠はスルーして千春は手分けして探すためグループを決めだした。