ヤンキー少女は純情ちゃん!
「……また無視する…」
ぶつぶつ言ってる悠をよそにグループ分けが終わった。
「……まぁこれでいいか」
「よくねぇよ!」
「……よくねぇし」
「千春さん、それはないっすよ」
「………ん?拓巳、蘭、祥なんか…文句あんの?」
「「「………ないです…」」」
「……智。なんであの3人一緒なの?てかどうやって決めたの?」
「……兄貴が決めた。あいつら3人が一緒なのはたらたんに兄貴がおもしろがってんだよ」
「……千春相変わらずやることえげつねぇな」
「まぁ……それが兄貴だしな。諦めるほかねぇよ」
「確かに」
そのえげつない千春が決めたグループはこうだ。
まず千春、悠。
雅輝、隆斗、智。
藍都、慎弥、薫。
そして拓巳、蘭、祥だ。
「千春、組み合わせ適当過ぎだろ……」
「悠、文句…あんの?どうせ楓探す間だけじゃねぇか」
「すみません……ごもっともです……」
千春には頭の上がらない悠だった。
「じゃあ、行きますか。楓見つけたら携帯に連絡」
千春のこの言葉で各自楓を探し始めた。