ヤンキー少女は純情ちゃん!
「……有馬さんいい人なのに」
唯はこんなこと言ってたけどあたしには到底理解出来ない。
そうこうしているといつのまにか職員室の前。
……さてどうするかな。
両手ふさがっててドアが開けれない。
考えることもめんどくさくなったので足で開けることにした。
「楓、女が足で開けんじゃねぇよ……」
「はい、聞こえなーい。……失礼します」
「……ガキか」
唯は軽くスルーして職員室に入っていった。
担任の机を探していると優雅に自分の机でコーヒーを飲んでやがる担任を見つけた。
あいつ有り得ねぇ…
少し腹が立ったのでニッコリ笑顔で
「結城先生、ノートを持って来ました」
と言ってやった。
「おー、お疲れ」
全く気にした様子もなくコーヒーを飲み続ける担任。
……腹立つ!
「…先生、今度イチゴ牛乳おごって欲しいです」
「………は?無理。絶対無理」
「却下です。先生のせいでお昼休みが短くなってしまいました」
「知るか」
「……だから責任取ってイチゴ牛乳おごってください」
「なんでそうなる……」
担任のせいでお昼休みが短くなったんだから少しぐらいの意地悪は目をつぶっていただきたい。