ヤンキー少女は純情ちゃん!



でもまあ、今回はイチゴ牛乳に免じて許してやろう。


「有馬さん!有馬さんって楓の担任だったんすね!」


横で元気良く担任に話しかける唯。


「おおー。唯元気だなー」



………ありゃ?


唯が一方的に慕ってるんだと思ってたけど意外に仲良い?



「………?」


1人ハテナマークを浮かべているあたしを無視して盛り上がっている2人。


「……あのさ」

「んだよ」


会話を中断させられたのが不満なのか、不機嫌な担任。


あたしは一瞬眉を寄せたものの、気を取り直して質問をすることにした。


「あんたら仲良いけど、どういう関係?まさか……ラブ、とか?」

「「アホかっ!」」


即否定されたあたしの考え。


「……違うんだ?」

「当たり前だろーが!有馬さんは兄貴の親友だ」


「へぇ……」



今日は驚くことが多すぎてすでに驚く気力すらもない。


「や、そこはもっと驚けよ」

「……わー」

「おちょくってんのか」


なにやら勘違いされているようだが断じて違う。


驚けと言ったから驚いてやっただけだ。



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