モラルハザード
「いや、今日は助かりました。
相原さんがいたから、こんなに早く買い物を
済ませることが出来て、お茶を飲んだらすぐ社に戻れます」
席についてオーダーを済ませると、森川がすぐに話しだした。
「会社…ってこの近くにあるんですか?」
「ええ、何軒かあるうちのひとつですよ…
あ、すみません、ちょっと電話が入って…もしもし…」
森川がかかってきた電話で慌ただしく席を立った。
森川がいくつかの会社の社長をしていることは、奈美から聞いていた。
こうして話しをしてみると、やり手であることがみてとれて
またうらやましくなる。