モラルハザード
「……やってない…」
絞り出すような声で透は答えた。
私はその場に座り込んだ。
「…でも、Rさんから、ふ、袋包みを預かってる」
「袋?何それ?」
生唾を飲み込んだ。
喉がカラカラに渇いて喉がごくりを音をたてた。
斗夢は何かを察したのか、私の方へ来て
抱っこの手を伸ばした。
「…な、中身は…?」
私は斗夢を抱き寄せた。
そして、ぎゅと抱きしめた。
心臓の音がこれ以上大きく鳴らないように。
「ね、中は何が入っていたの?」