モラルハザード
そして、産まれてきた赤ちゃんは、可愛い女の子
「莉伊佐(りいさ)」と名付けた。
産まれてくるまで、性別は聞かなかったから
男の子、女の子、どちらが産まれてもいいように
二つ、名前を考えていた。
私は健康ならどちらでもよかったけど、内心女の子が欲しかったから
莉伊佐が産まれたときは本当にうれしかった。
そして、またひとつ私の思い通りの結果になったことに満足もしていた。
しかし、産院に見舞いに来た夫の亮太の両親は
あからさまにがっかりした表情をした。