オレ様になりたくて…。
FINAL RAUNDO
〈太一side〉

おいおいおいおい

落ち着けオレ

オレ今、難波と

難波薫子と

キスしてる…

難波の赤くぷっくりとした唇が

オレの唇と重なってる…

ヤバい、マジでヤバい





うわぁぁぁ~~~






「な、何なんだよ。いきなり」


オレはあまりの出来事にパニックになり難波から身を離した


「オレ、今、かおりんとちゅーしたよな?」


「急に何なんだよ…」


「夢みてぇ…だな?」


「夢じゃねーよ」


いつもより可愛さ100倍の難波が言う


「オレがかおりんと…ちゅー…」


オレは公園のベンチに下手りこんだ


「なあ?オレの事好きって言えよ」


「はあぁ?」


バッカじゃねーのと難波がオレに挙げようとした手を掴む


「そういつも殴られるわけねぇじゃん。チャラくても男だぜ、一応」


そのままベンチから立ち上がり


「蹴り入れてまでオレを連れて行きたかったんだろ?素直に言えよ…オレ様の事が…好きだって」


と言ってやった






暫くの、沈黙の後…






ちっさな声で




俯いたまま




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