求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
何だか離れがたく、何とか次に繋がるきっかけが欲しくて頭を働かせる。
「翔、彼女急いでいらっしゃるようだ、何なら後で困らなかったか聞けるように、連絡先を渡すか、伺ったら?」
さすが4年近くも俺の側に居るだけあって、俺がどうしたいのかがマネージャーには伝わったようだ。
「だね、俺の連絡先、豊の名刺に書ける?あの、彼女?名前と連絡先聞いて平気ですか?」
まずマネージャーに名刺を用意させ、次に彼女にたずねてみる。
すると、人を信じて疑わないくるりとした瞳を見せながら、大丈夫だといい、会社の名刺をくれた。
そこには“インテリア・クレア”“七谷彩乃”とあった。