求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


3月の夜はまだ寒く、ベビーカーを押す手が冷たくなっていく。



本当は歩きたい紗彩はベルトをいじっていたが諦めたのか、何やら歌を歌いだした。



その、言葉にならない紗彩の優しい歌声は今日1日の疲れを癒してくれた。



マンションに帰るとまずは夕飯を済ませ、それからお風呂、明日の保育園の仕度をしている辺りで紗彩はソファの上で夢の中へ入っていくので、寝室のベッドへ連れていく、だいたい9時前だ。



それから片付けをし、さらに明日の食事やお弁当の準備、終わるとサンルームから洗濯物を取り込みしまう、そして風呂場を掃除し、リビングをさっと片付けてようやく自分の時間になる、11時頃だ。








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